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2006年お正月♪「モモ」

今日は、1月1日で何をしようかと考えたところ20歳のころに買った、ミヒャエル・エンデという人の、「モモ」という本を読むことにした。これは小学校5.6年生向けに書かれた本であるが、おとながよんでもかなり、いい感じ。岩波書店から出版されている。

孤児のモモが、周囲の人々とかかわる姿が描かれているが、現代の都市の生活を如実に表現している。

全編にわたって、とても分かりやすい言葉で書かれている。全部で3部で構成されている。

この作品の中に「灰色の男たち」と呼ばれるやつらが登場するのだけど、彼らは、時間を節約しろといい、すべての生活のコミュニケーションの時間は無駄だと叫ぶ。そして、時間を貯蓄することを勧める「インチキで人をまるめこむ計算」をしてみせる。そしてことごとくモモと仲間たちの、良い行動を悪知恵をもって阻止する。

そして、彼女は、カシオペイアという不思議な亀とであい、マイスター・ホラという時間の権化のような人とであい。それぞれの人の心にある時間の花のことを知る。(SMAPの世界にひとつだけの花みたいなもんかな?)

その時間の花を盗んでいるのが「灰色の男たち【時間泥棒】」というのである。彼らは書類かばんを抱え、小さな灰色の葉巻をくゆらしている。この葉巻は彼らの命そのものである。

この灰色の男たちの死んだ時間を受け取ったら病気になるのだそうだがその病気がちょっと気になった。なので抜粋。

ある日きゅうに、なにもする気がしなくなってしまう。なにについても関心がもてなくなり、なにをしてもおもしろくない。だがこの無気力はそのうちに消えるどころか、すこしずつはげしくなってゆく。日ごとに、週をかさねるごとに、ひどくなるのだ。気分はますますゆうつになり、心の中はますますからっぽになり、自分に対しても、世の中に対しても不満が募ってくる。そのうちにこういう感情さえなくなって、およそなにもかんじなくなってしまう。なにもかも灰色で、どうでもよくなり、世なのかはすっかりとおのいてしまって、じぶんとはなんのかかわりもないと思えてくる。怒ることもなければ、感激することもなく、よろこぶこともかなしむこともできなくなり、笑うこともなくことも忘れてしまう。そうなると心の中はひえきって、もう人もものもいっさい愛することができない。ここまでくると、もう病気は治る見込みがない。後に戻ることはできないのだよ。うつろな灰色の顔をしてせかせか動き回るばかりで灰色の男とそっくりになってしまう。

~この病気の名前はね、致死的退屈症というのだ。」

というわけで、この作品のクライマックスはちょっとこわい、興味のある人はぜひ、読んでみてください。特にこの「灰色男たち」の自滅。

では、今年も良い年になりますようお祈りしております。

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